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鴉川に連れられるまま、歩いた。
長い廊下を歩いた。
あの部屋にも、AI-Xの双子がいるのだろうか。
きさらときよらの他に、
どのくらいのAI-Xがこの施設で暮らしているのだろう。

研究観察課第一斑。

それが鴉川が所属する部隊であり、
私が所属する部隊となった。
先ほど会った蒼井さんもいる。
他に2名。
結城恂(ゆうきまこと)さんと
川崎雛奈(かわさきひいな)さん。
この2人は主にきよらの状態管理が担当。
私と鴉川できさらの状態管理、戦闘の報告をする。
蒼井さんは、きさらときよらの状態と戦闘状況を
上部に連絡し指示を各部署に伝達する、
といった役割だ。

「本日、午後の部。1600時からの2時間の戦闘に挑む」
全員、鴉川を真剣な表情で見つめる。
「AI-X4にとって、久々の訓練の機会だ」
鴉川が一息ついて言った。
「配置につけ」
返事とともに動きだす。
恂さんと雛奈さんは酸素カプセルのような立体装置を
点検し始めた。おそらく、あれがクラウンなのだろう。
鴉川は、パソコンの前に緊張した顔で腰掛けた蒼井さんの
肩を軽く叩いて奥の部屋に向かった。
任せたぞ、と言うかのようだった。
蒼井さんは、深呼吸をして静かに微笑んだ。

奥の部屋では、きさらが待っていた。
私は唖然とした。
「お前……その格好で戦うのか?」
きさらはまだメイド服のままだった。
「私、可愛いもの、着たい」
真顔で言うきさら。
あぁ、そうだ。コイツはそう言う奴だ。
思わず少し笑ってしまった。
きさらは不思議そうに私を見たが、
ニコッと笑顔を返した。
何と無く、それが少し嬉しかった。

「そろそろ時間だ。瑠宇はとにかくついて来れればいい。
自分の身に危険を感じたら回避しろ。あとは、きさら
のやりたいようにやらせる。情報伝達はこっちでする
から、停戦と言われるまで生き延びろ」
「分かった」
私と鴉川は護身用の武器を確認した。
きさらは慣れた手付きで両手に銃を持った。

始まるんだ。
ここから、私のまだ知らない世界が。
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