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落書きしてみたーー!!
最近忙しかったので、気晴らしに笑

100金でsketchbookを買って
仕事終わりにカフェに行って、
シャープペン1本で描いてみた!!

東京喰種のカネキ君



久しぶりのお絵描きめっちゃ楽しかった〜〜
もっと上手くなりたいな(^ω^)

次は何描こうかなーー
って
小説書けや‼︎( ̄^ ̄)

さて、仕事するか笑
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私は何故、椿という名を与えられたのだろう……。
ふと、そんな事をたまに思う。
椿の花言葉は、一般的には『誇り』や『謙虚な美徳、美しさ』なんて意味があるらしいが、裏の意味で『罪を犯す女』という意味があると、名付け親である父は言っていた。

母は、私を産んですぐに亡くなったので記憶にない。
でも、父がいたから全く寂しくは無かった。
私の父は孤児院で医者をしており、私を育てながら働く父を私は尊敬していた。
父はまだ幼い私を、仕事場である孤児院に度々連れて行ってくれた。
私は、父の仕事を見るのが好きだった。
孤児院の子供のためなら、昼夜を問わず駆けつける、そんな父を私は尊敬していた。
私は沢山の薬品に囲まれた環境で一日中遊んでいた。
たまに、父に手伝いはないかと駄々を捏ねると父は嫌な顔をせず、私に簡単な作業を与えてくれた。
父に褒めてもらえると、役に立てた気がして嬉しかった。

小学校に上がると、いつでも父の仕事が見れるように
私を孤児院の敷地内にある小学校へ入学出来るよう手配してくれていた。
その時は、父の手伝いができると思い、単純に嬉しかった。
今考えると、寡黙で必要以上の付き合いを好まない父が
何故そこまで手配したのか不思議だが、
きっと父はそれだけ権威もある方なのだろう、と当時は思っていた。

孤児院にはいろんな境遇の人が集まる、というのは知っていた。
アメリアの森という名のその孤児院は有名で、
一般的には偏見を持たれているのにも子供ながら気づいていた。
孤児院の人間もまた世間に冷たい目を向けていた。
別に親がいない訳ではないのにアメリアの森へ通う私を、
孤児達は部族の違う人間かのように私を見ていた。
「何しに来たんだ」と言わんばかりのその態度を
馬鹿らしく思って見下していた。
打ち解けられない世界だと知らずに踏み込んで、
一匹狼は哀しかったのかもしれない。

ある時、父は孤児院の医務室で誰かに追い詰められていた。
私は医務室で父の医学書を読むのが好きだったので、
その日も医務室で昼休みを過ごそうと思っていたが、
父を罵る低い声に萎縮して、ドア越しにこっそり聞いてしまった。

「なぜ、あの時助けなかったんです?」
「君も医者なら分かるだろう、助けるのも優先度を決めなければ、誰も助からなくなる」
「あの人は助かるはずだった。あんたが見捨てたせいであの人は死んだんだ」
「私には、彼を助ける理由が思い当たらない」
「あなたはいつもそうだ。自分の利益しか考えない、最低な人間だ」
私は、父を最低呼ばわりされたことに少し腹が立ったが、
その考えはすぐに裏切られた。
「あぁ。だからこうして山奥に隔離されたような孤児院で働いているんだ。別に好き好んでやる仕事なんて無い」
「考え直すなら今の内だと思ってここまで来ましたが、あなたはやはり狂ったままだ」
「金目当てのどこが狂っているのか、全く理解出来ない。結局人間は信用出来ない動物だし、死んだ彼のように、死にもの狂いで働いていた人間でも、金を払える保証ない者の身体を診てやる気なんぞ更々無い。それよりも、これから利用価値のある人間を診て、世間体が上がる方が、何とも賢い生き方ではないか」
「彼らがどのように利用されるのか、私達の業界ではもう有名な話ではないですか」
「利用されるかどうかは根拠のない未来の話だ。真相を分からないでここにいる私は、知らなかった、と後世に伝わり、ただ孤児のために働いた医者、ということになるだろう」
「もう、あなたは救いようがない。でも、あなたの娘はどうするつもりです?こんなところに居たらいずれ……」
「彼女の選択次第だ。私は彼女の人生を背負う気は無い」

この日を境に、私は父を見る目が少し変わった。
父の仕事に対する誠意は偽りで、平気で人を見捨てたのかと思うと、父の笑顔ですら信用できなくなった。
私の人生を背負う気は無い、と言ったその言葉も何だか辛かった。
私の人生は私が選択するものだ、というのは分かる。
でも、私の人生の中に父は居てくれないような気がして孤独に埋もれた。

私は、父みたいになりたく無い。
初めてそう思った。
私はその日、孤児になった。


まず、私は名簿リストを見ながら、
その一人一人を想像した。
確認していた、と言うほうが正しいのかもしれない。
だが、私は会う術のない彼等を想像することしか
その時の私には出来なかったのだ。

すでに、こんなにも沢山の人間が
彼の陰謀に巻き込まれているのか、と思うと
首筋に冷たい汗が流れた。

中でも、私が目についたのは
ベレック地区で日本軍人に捕虜として捕らえられた
リシャールという名の人物であった。
私は彼のことを知らない。
だが、当時私は日本軍人としてベレックにいたのだった。
私は日本軍人が捕虜を捕らえていることを
風の噂程度にしか知らなかった。
それが真実かどうかさえ、分からないほど
皆が疲弊していたのだ。
そして、実験対象とされているなんて
誰が想像出来ただろうか……。

リシャールは、家族ごと日本に連行されたと記されていた。
その後の実験内容は、素人の私には全てを理解することは
出来なかった。
しかし、この実験によりリシャールは多くの薬を投与され
彼の身体能力のほとんどは人間としての閾値を超えた。
結果、それはAI-Xを生み出す新薬の原点となった。
そして、リシャールの妻もまた被験者とされた。
彼女もまた、モルモット同様に沢山の薬を試された。
その結果はどれも失敗に終わったようだ。
薬の影響だろうか。
リシャール夫妻は肝臓を患い、すでに亡くなっていた。

酷い話だ。
だが、亡くなったのはこの夫妻だけでない。
戦後も、そして今も、実験は続いているのだ。
犠牲者はリスト内でも相当数。
もちろん被害者は、それを超える。

リストをめくりながら、
ある団体名が気になった。
子供の被験者はほとんどがそこの出身だった。
『アメリアの森』
孤児院であるこの団体から、
桜条要はカラスの人材になり得る子供や
被験者として対象に出来そうな人間を
常に嗅ぎまわっていたのだろう。
そう勘ぐった私はまだまだ温かった。

それは、この団体を調べてすぐに分かった。

この『アメリアの森』自体、
桜条要が日本政府と共に発足した団体だったのだ。

表向きは、戦後孤児を見捨てない、
そんな善良溢れるフレーズを付けて。

私の次にとる行動が決まった。
桜条要、とことんお前に付き合ってやろう。
そして私が全てを壊し、地獄へと突き落としてやる。

たとえ、私自身が道連れになったとしても。




私は、桜条要から預かった資料を
部屋の片隅で一字一句残さず読んだ。
彼奴は、私が戦争で日本にいない間も
ずっとこの計画を遂行していたのだ。
それは、何とも恐ろしかった。

ーーAI-X
人間として生まれた一卵性双生児の片方の子供に
人工知能を植えつけ、戦闘能力の高い人間を作りだす。

AI-Xが誕生すれば、日本はどんな脅威からも守られる。
この戦争は、日本が勝つ為の戦争ではなく、
AI-Xを生みだす為の一歩にすぎないーー

家族や戦友が何人も亡くなったあの時、
彼を始め日本政府は、すでにこの計画の為に動いていた。

桜条要のやり方は、残酷であった。
捕虜となっていた外国人を使って、
彼らは人体実験を行っていた。

日本が負けて捕虜を解放すると、
次に貧しい人間を対象として実験を繰り返した。
カラスが掻き集めた資金を元に、実験を行い
被験者には十分な生活費を与えた。

被験者となった人間は実名で記録に残され、
失敗の原因や対策、改善点など
事細かに書かれていた。
さらに、カラスの名簿も作られ、
その思考や体力も分析されていた。
大人も子供も、関係無かった。
なぜ、カラスの組織の人間を分析したのかは
最後のページで分かった。

ーーAI-Xが誕生した時、
人間の力で彼らに勝ってしまっては
そのAI-Xは失敗作である。
よって、人間の力にどれほど勝るか
研究対象が必要だ。
その対象として、ある程度軍事能力を高めた人間を
育てる必要がある。しかし、育てる必要はもうない。
すでに我々の手の内には、人を殺めることに長けた
臨機応変な対応のできる組織が存在している。
カラスは悪業を生業として生きてきた分、
日本政府に逆らえない。裁かれる対象として
いずれAI-Xと戦ってもらうこととなるーー

ひどい話だ。
自分で組織しておいて、後は実験対象とする。
そんな運命など、
カラスの人間どもは知らないだろう。
私の知るカラスは、桜条の作った犯罪組織だ。
だが、表向きに犯罪者として扱われている彼らは
犯罪者によって犯罪者として裁かれる。

生きる為に道を踏み外した人間の最期を
私は預かってしまったのかもしれない。

桜条要は自分は支配者だと言った。
あらゆる人間を支配下におき、
自分の都合のいいように誘導してきた。

彼こそ、
裁かれるべきではないか……。

私の中にフツフツと怒りが湧いていた。
その時、私は彼の脅威として
戦うことを決意したのだった。





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